2015年4月の読書メーターまとめ

2015年4月の読書メーター
読んだ本の数:2冊
読んだページ数:520ページ
ナイス数:1ナイス

途方に暮れて、人生論途方に暮れて、人生論感想
保坂和志「途方に暮れて、人生論」を読んでいる。保坂さんは本当ネアカだな。映画で言うとアイアンマン。凡百の作家が「幸福なんて人それぞれだ」と安易に切り捨てる中で、保坂さんは何が人間の幸福かをいつまでも考え続ける。
読了日:4月26日 著者:保坂和志
偽作家のリアル・ライフ (講談社文庫)偽作家のリアル・ライフ (講談社文庫)感想
島田雅彦「偽作家のリアルライフ」読了。著者20代前半のエッセイ集だが、その老成ぶりにうなる。誰よりもクレバーであろうとしながら、そんなクレバーな自分に対する嘲笑を止められない。そんな老成した青二才の肖像がここにはある。そして隠しきれない破滅への志向。こんな魅力的な人いるだろうか。若さゆえの破滅志向に痛罵を浴びせながら、だらだらと生きるより結局は破滅に惹かれてしまう倒錯した性向。これが青二才でなくて何であろう。世界一クレバーな青二才、それが島田雅彦だ。
読了日:4月20日 著者:島田雅彦

読書メーター